八神月的悩み。

この前の金曜日の話なんですけど。
登校時の電車内で、不意に小説のネタを思いつくわけですよ。ええ、それも飛び切りイイ感じのヤツ。
……で、そんなにいいアイデアを思いつくと、自然と口元が緩むといいますか……ほくそ笑むのね。
それが学校や家ならまだいいです。声を出して高笑いを上げられる。
だが、ここは公共の場。周りには当然少なからず女子高生とかもいるわけで。
こうして、見事に逮捕されても文句言えない状況が作られたわけだ。
 
だwww駄目だ まだ笑うなwww
こらえるんだwww
しwwwしかしwww
 
まさにこの冬最大の心理戦。
何処かに退避しようとするも、電車はその時満員で、前後左右はがっちりブロックされている……。
四面楚歌ですよ。その時程何者かの陰謀を感じた時はありませんでしたよ。
結局はなんとか誰にも見られないよう俯き、吊革を掴む腕で顔を隠しながらぷすぷすw言ってましたが。
 
そしたら小学生がごっつこっち見てるんですわ。
 
ガン見ですよ。ガン見。思いっきりこっち見とる。
 
もうねそんなに珍しいかと問いたくなった。
 
ぷすぷす言う高校生がそんなにレアかと、問い詰めたくなった。
 

 

 

 
…………まあ、俺は。
 

 
はぐれメタル級のレアモンスターであると自負しています。
 
――そんな一日。